世界で勝負する仕事術

世界で勝負する仕事術

感想など

サブタイトルは「最先端ITに挑むエンジニアの激走記」。まさに激走記。熱い本だ。若者よ、こういう本を読め!と私は言いたい。

とにかく熱い。走りながら考えて仕事をしているのがよくわかる。著者は東大卒なので、俺、そんな学歴ねーしといまどきの多くの若者は言いそうな気はするが、サバイバル術としても十分参考になる。女性は安藤美冬が参考になるかもしれないが、男ならこっちだ。これから就職活動という人にもぜひ薦めたい。

タイトルは「仕事術」となっているが、およそそういう内容ではない。著者の半生を通して勇気をもらい、生き方のヒントを得る本だ。各章のタイトルはこんな感じ。

  • 第1章 配属先はお荷物部門
  • 第2章 エンジニアがなぜMBA?
  • 第3章 半導体ビジネスの最前線で
  • 第4章 ふたたびゼロからの出発
  • 第5章 なぜ世界一でなければダメなのか
  • 第6章 挑戦しないことが最大のリスク

著者が私と同年代だから、よけい共感するというのはあるかもしれない。また、現在人生がうまくいっていない人は、こういう熱い生き方に触れると、ますますうちに引きこもるのではないかと思う(そういう人には『「本気で生きる」以外に人生を楽しくする方法があるなら教えてくれ』を薦める)。今走っている人、これから走り出そうとしている人には自信を持って薦められる。特にこれから就職活動という人は、せめてP22は読んでおこう。

私は学生時代、朝まで生テレビだったと思うのだが、あるパネラーが「同窓会に行くと、学生時代優秀だったやつはしょぼくれていて、劣等生だったヤツが胸を張っている。当時の花形産業が斜陽産業となり、そうでなかったところが伸びているからだ」と笑いながら言っていたのを今でも覚えている。世の中を見回しても、本書を読んでも、自身を振り返っても、まさにそうだなと思う。

印象に残ったところがありすぎて、とてもではないがここに書ききれない。とにかく読んでくれ!としか言いようがない。東芝という会社の良いところも悪いところも、大学の研究室の良いところも悪いところも、なるほどねぇということ満載。手っ取り早く内容を知るなら、アマゾンのレビューに目を通すと良い。

著者の生き方、人柄を表す「おわりに」から一部だけ引用しておく。

 変化の激しい人生を送っていると、よいこともたくさんあります。特に、人の温かさや善意に触れる機会が多く、本当にありがたい。自分はラッキーだと思います。
 守りに入っていて生きていて、のけぞって後ろに倒れそうになると、人は案外冷たいものです。その一方、果敢に挑戦し、前のめりになって、つんのめりそうになると、人は手を差し伸べてくれる。(謝辞の相手が続くが省略)本当に多くの方々の善意のおかげで、ここまでやってこれました。

こんな濃い人生を送っている著者のエッセンスに1000円でおつりがくる値段で触れることができるとは、本というのは実に破格の商品だよなあ。

購入・各種データ

画像も文字もアマゾンにリンクを張ってあります。

世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)

混沌の間>混沌の書棚>世界で勝負する仕事術

初回更新:2012-12-09 (日) 11:04:32
最終更新:2014-06-21 (土) 09:59:33
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